一般的な救命救急センターの役割について

救命救急センターとは、症状の重い病人のために設立された医療施設のことを指します。救急指定病院は機能別に一次救急・二次救急・三次救急に分けられ、数字が大きくなるにつれて患者の症状が重くなるのが特徴です。

最も症状の重い患者の治療に当たる救急救命センターは、脳神経外科や循環器等の集中治療を行うことがメインの医療施設。患者の命に関わるため、24時間体制で稼働しています。

救命救急センターの数は令和5年12月の時点で約300あり、人口42万人に対して1つ設置されている計算になります。少ないと感じる人もいるでしょうが、そう頻繁に重篤な症状になる人も少ないことから、十分な数の救急救命センターが設置されているでしょう。

救命救急センターでは重篤な患者の治療に携わるのが一般的ですが、病院によっては重篤な患者だけでなく軽症の患者も受け入れています。このような病院では救える命を一人でも多く救うため、トリアージを実施していることもあります。医療スタッフは瞬時に判断できる判断力を養い、チームプレイで協力することが求められます。数年他の現場での勤務経験のある医療スタッフが働くのが一般的です。

原則救急車で搬送された患者の対応をするため、外来で訪れても対応してもらうことができません。医療施設にはそれぞれの役割があるので、別の医療機関を案内することも。夜間や休日に急な症状で病院を受診したい場合は、救急当番医療機関を受診するのが望ましいでしょう。